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2017年12月18日

手作り

周囲で「手作り」という言葉が大流行だ。私には実感が湧かない用語だが、ここで取り上げてみる。私はすっかりデジタル化に乗り遅れ、手作業の連続と言ってよい。腑に落ちていないことを書き始めて、何だか失敗しそうな予感がする。
あまりに範囲が広すぎてどんなことを想像すればよいのかわからない。こういう時は日常に戻って、衣食住で整理してみる。
我が家の娘は自分なりにミシンで服やパジャマなどを縫うという。ネットから型を取って裁断し、子供用の服などを作っているらしい。
毎日の食事は冬場の鍋を含め、ほとんどすべて手作りである。また自家製の味噌をいただくことがあるし、糠みそ漬けを出来がよいと褒めたりすることもある。
前に桃のジャムを頂いた処から、この間またブルーベリージャムを頂いた。いずれも手作りで、ブルーベリーは畑で作っているものらしい。フレッシュで、やや酸味が感じられる。甘みが穏やかで、私好みだ。
我々の世代だと、畑仕事をやって大根や白菜を収穫し漬物にする人が結構いる。これまた手作りの代表選手と言えそうだ。漬物は塩加減など好みもあるし、出来不出来があるので難しい。
<Do It Yourself>はDIYと略されて、大工仕事やバイクなどの遊び道具を自分で整備したりすることを含むらしい。
また周りを念頭に置けば、農作業が上手だったり、工作機械を使って家の改造や家具を作ったりする。念が入った人なら手彫りの仏像、音響機器製作や小屋作りなど。
手作りといえば、プロとアマチュアの違いが気になるところ。様々なハンディクラフトを作り継続して金を稼いでいるとすればプロの職人、自分の楽しみだけにやるとすれば素人という具合だろうか。両者間で熟練の水準に必ず違いがあるのかどうか。
近ごろ新町に地ビールを飲ます店ができたし、洒落た小物を扱う店もできている。うまくいくよう願っているが、好きが高じて職業まで行きつく人もいようから、はっきりした線引きが難しい場合もありそうだ。
我が家は、数日前から台所にネズミが出没するようになった。雨漏りして弱くなったところに穴を開けて出入りしている。気の毒だが退治することにした。こんなことは手作りと言えるのかどうか分からないけれども、とりあえず壁に板を打って穴を塞いだ。
ストレス社会なので、何かを手作りすることで癒されたいという意味があるのだろうか。癒しという言葉が氾濫するのは愉快でない。わざわざ「手作り」という用語をせずとも、毎日いろいろ工夫して生きざるを得ないではないか。こう意味では、もともと手作りでないものなんて無いような気がする。
髭じいさん

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