シリーズ田舎探訪 神奈川県逗子市
大崎公園の夕景
「青い海と みどり豊かな 平和都市」。電車で東京から1時間、横浜から30分。
湘南は三浦半島の付け根にある逗子は、海あり、山ありのリゾート兼ベッドタウン。
冒頭のフレーズは、逗子市の都市宣言。これに謳っているように、逗子といえば、やっぱり海。
今回のWinds田舎探訪は、逗子の海の見えるスポットにテーマを絞り、ご紹介します。
逗子海岸 太陽が生まれたハーフマイルビーチ
日本のゴールドコースト(?)R134から望む逗子海岸。 まず、ナンと言っても逗子海岸。逗子海岸のキャッチフレーズ・・・
    「太陽が生まれたハーフマイルビーチ」
"太陽"とは、この地で育った、石原慎太郎、裕次郎氏ご兄弟を比喩したものです。海岸の全長はハーフマイル=800メートルで、沖は小さな湾になっており、季節を問わず、ウィンドサーフィンが盛んです。夏は海水浴場として賑わいをみせ、海開きは毎年関東のトップを切って、6月下旬にオープンします。毎年7月末頃に花火大会も開催、秋には流鏑馬と武者行列、真冬に寒中水泳と、イベントは盛りだくさん、ハーフマイルは大容量です。

海岸は、ウィンドサーファー、デートで訪れ幸せそうなカップル、ファミリーが砂遊びをし、地元の方が犬の散歩で訪れ、ランナーには気持ちのいいジョギングコース、もちろん夏は海水浴などなど、一年を通して賑わっています。
 
海岸の入り口。夢の空間へいざなうトンネルです。
波打ち際で休むサーファー。しばし休息のひととき。
夏にはこんな風景が広がります。
眩しい水面、ウィンドサーフィンの帆が走ります。
 
「太陽の季節」記念碑   
「太陽の季節」記念碑。R134からも目にすることができます。 2005年秋、逗子に新しいスポットが誕生しました。石原慎太郎氏の小説「太陽の季節」を記念した文学碑が、逗子海岸の東側、渋滞のメッカ(苦笑)こと、渚橋のたもとに建立されています。2006年は、同氏が大学生時代に綴ったこの小説で、芥川賞受賞されてから50周年を迎えたそうで、その節目を記念し、太陽の兄弟が生まれ育った逗子に、その記念碑が誕生することと相成りました。
SML・・・と言ってもサイズ表記ぢゃないですよー、"Symbolic Memorial Landmark"。目指すは...逗子の、湘南の、ニッポンの、"シンボリック メモリアル ランドマーク"だそうです(^^ゞ(ん〜ずいぶんでっかく出たなぁ〜)ご本人の書と、岡本太郎氏のオブジェが合体した、とても力強いモニュメントです。
●浪子不動
浪子不動の干潮時。時間限定で磯遊びができます。 正式名称は「高養寺」。披露山(ひろやま)の麓に静かに佇むこのお堂は、徳富蘆花の小説「不如帰」の舞台となったことに由来、そのヒロイン「片岡浪子」にちなんでこの名が付けられたそうです。披露山の山頂とここを結ぶハイキングコースもあります。お堂は海岸線を通るR134(国道134号線)からは少し高台になっており、眼前の海中には、「不如帰の碑」があります。ここには、蘆花が用いた筆と硯が収められているそうです。
ここ一帯、干潮時には磯が顔を出し、小さな子どもとそのファミリーが楽しそうに磯遊びをしている姿を見かけます。小さな魚、カニ、エビなどの可愛らしい水生生物と触れ合うことができます。前述の記念碑まで歩いて行くこともできます。この一帯は、逗子海岸よりも割と水がキレイです。いつまでも、このキレイな水を残して行きたい、と願って止みません。
サブマリンドッグ     

サブマリンドッグ。ここからの景色もグーです。 浪子不動から少し鎌倉寄りのR134沿いに、黄色い2階建てロンドンバスが目につきます。ここは「サブマリンドッグ」という有名なホットドッグ屋さんです。ここのホットドッグ、種類も多くて楽しめます。そして、ほんとに、ウマイんです。パンはふっくらと柔らかく、ウィンナーは鎌倉の老舗のものを使っていて、パリッとしていて、とってもジューシー。バスの中でも食事できますが、バスの裏側が海に突き出した岬になっていて、ここから景色を眺めながらパクつくのもグッドです。身も心も、オナカいっぱいになれますよ、"あぁ〜湘南にいるゾ〜"って感じ、しみじみします(笑)。
残念ながら2006年7月23日を持って閉店(一時閉店?)となるそうです。残念。残念。いつも気さくに話してくれるマスター、気軽にサラッと話しているようだったけど、本心は・・・。

右が展望台、左奥が猿舎。披露山公園 いにしえの負の遺産は、姿を変えて
展望台からの景色。遠く富士山が望めます。読み方は「ひろやまこうえん」。昭和33年(1958年)開園。標高約100メートル、披露山の山頂に位置し、晴れた日には湘南の海が広がります。江の島の向こうに富士山も一望できるステキなスポットです。眼下にはプチビバリーヒルズ(?)こと披露山庭園住宅も望め、小さい頃の無邪気な僕は「あっ、あの家いい、あそこに住みたいっ」などと勝手に夢見ていました(笑)。よーく見ると電信柱や電線が無いんです。セレブですね〜(^^ゞ

"ひろやま"の名称は、かつて鎌倉時代に将軍家に献上された数々の金銀財宝系(?)を披露するために使われた場所だったことに由来しているそうです。また戦時中にはここに、太平洋に向けて砲台が3基据えてあった軍用地だったそうで、ちょっと気をつけて見ていると、その切ない名残が3つほど見て取れます。今、直径12メートルのそれは、円形の花壇&池、展望台、猿山に、そして監視所はレストハウスに姿を変えました。
駐車場に停車し坂道を上がると、まず"ミニ動物園"があり、クジャク、ホロホロチョウ、ウサギ、モルモット、インコ、ウズラ、クサガメ、ミドリガメ、アヒル、ガチョウ、ナゴヤコーチン、ハト、ウコッケイなどがいます。あ、もちろん無料ですよ〜(^^ゞ
脇には、円形の花壇とふちを囲む池があり、ザリガニ釣りに興じる少年と出会いました。割箸に糸を付けただけの簡単なちっちゃい釣竿、エサはスルメかニボシ。結構上手に釣っていました。僕も小さな頃、ザリガニ捕りに夢中でした(道具は網でしたが)。今でもこういった遊びをする子もいるんですね。なんだかいいですよね、こういうの。心和みました。その先に展望台があります。展望エリア脇にある猿山のお猿さんたち、とってもカワイイですよ。和めます。

週末には、動物たちとたわむれ、触れ合えるスポットも開催されています。これは、「小動物との身近なふれあいを通し、子どもたちの心の世界を広げ、命の大切さや、正しいふれあい方、遊び方を学んで欲しい」、という意図で開催されています。うーん、素晴らしい。心豊かな、優しい、温かい人に育ってほしいものです、ハイ。
3〜5、9〜11月の週末土日に開催されています。なお、夏と冬は動物さんたちの健康に配慮し、お休みです。
逗子市緑政課のページへ>>

ミニ動物園です。
ふれあい動物スポット。エサをあげたり、だっこもOKです。
円形花壇、淵に沿って池が。ザリガニ釣りをする少年。
 
大崎公園 湘南随一の絶景スポットは、密やかに佇む
デイタイムと夕方、こんなに表情が変わるんです!大崎公園は、"プチビバリーヒルズ"こと披露山庭園住宅の先に位置し、相模湾に突き出した岬の頂上にあり、眼下には湘南の海、逗子マリーナ、小坪漁港、江の島、富士山などが眺められます。岬の崖の上あることから、目の前は、海、海、海。特に、ここの夕景は感動的です。夕焼け空に富士山のシルエットが浮かび、沈む夕日を眺めていると、時を忘れます。言葉は不要です、といいますか上手く伝えられません…(^^;ゞということで、ぜひぜひ、一度。
狭い公園の入り口から、うっそうと茂った草木の間の坂道をしばらく上ると、突如として南方に視界が開け、雄大な、壮観な景色が広がります。初めて行くと、そのギャップがたまらなく、グッとくることでしょう♪
泉鏡花氏の文学碑。ウサギを象っています。園内には芝生が広がり、のーんびりと過ごせます。気候のよい春や秋には、ここにシートを広げ、お弁当を食べ、まったりと過ごすカップルやファミリーを見かけられます。地味ですが、とても幸せ感に溢れていて、傍目に見ていても、じんわりやんわりと、優しい気持ちにさせてくれます(^^ゞ。

また、小説家・泉鏡花氏の記念碑があります。同氏は3年間、逗子に在住していたことがあったそうです。この文学碑、なぜウサギが象られているのかと思っていたのですが、同氏は、ウサギ(を象ったもの)をこよなく愛されていたそうですね。
小坪漁港&逗子マリーナ 漁港と南国リゾートのフュージョン空間
背の高いヤシの並木が迎えてくれます。ヨットハーバーとして、リゾートエリアとして名を馳せる逗子マリーナ、その歴史は、1970年代に遡ります。ヨーロピアンなマンションが建ち並び、ハーバー、ウェディング、レストランなど、そして背の高いヤシの並木が印象的な、異国情緒溢れるセレブな(異空間な?)リゾートエリアです。一角には芝生の公園があり、若いファミリーが訪れ、ちっちゃな子どもたちが楽しそうに駆け回っています。海に面した防波堤は、晴れた日にはのんびりと気持ちの良いひと時が過ごせます。

それと隣り合わせて佇む、打って変わった和の空間。漁師町、小坪漁港。こっちのほうがダンゼン和めます、なんて(笑)。トンビの群れがピーヒョロロ〜♪飛んで飛んで回って回って回ってます。いつも活気のある魚屋さんには新鮮な魚介類が並び、行列のできる食堂では新鮮なお魚定食に舌鼓を打つことができます。「ゆうき食堂」は行列が絶えないのですが、店内は狭く、ダイニングルームは屋外、隣の駐車場を使っています(笑)。お刺身やアジフライ、シラスなど、その日に水揚げされた、新鮮な海の幸をぜひご賞味あれ♪

ここは、一粒で二度美味しい、和と洋が融合した、アメージングスポットです。

防波堤。晴れた日はとっても気持ちがいいですよ♪
漁を終えた漁船たち。旧きよき漁港の姿を今も留めます。
賑わう魚屋さん。買った魚を捌いてくれるサービスも。
行列のできる食堂。向かって左側、実は駐車場です(笑)
 
編集後記
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも、逗子の魅力が伝わって、そして、一人でも多くの人が、逗子を訪れ、癒され、感動していただければ、とっても嬉しいです。皆さまのお越しを心よりお待ちします。大切な人と、愛する人と、ぜひ一度お越しください。そして、ステキな思い出の1ページを、この逗子で作ってください。ありがとうございました〜(^_^)/~

今回の特集は、神奈川県逗子市の地域スタッフパンダ風味さんです。
パンダ風味さんのプロフィール
社会人9年生(になっちゃいました)。逗子生まれの四国は高松育ちです。湘南人ですが、海系ではないです。黒くないです。モチ肌です。肌弱めです(笑)たまーに讃岐うどんが恋しいです。
みなさん、ぜひ逗子に来てステキな思い出を作ってくださいね。夏は逗子の花火大会へ行こう!こぢんまりとした花火大会ですけど、それがいいんです。砂浜から大輪の花火を見上げていると、いつまでも変わらない、そしてどこか懐かしい光景が甦ってきますよ。



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