シリーズ田舎探訪 長野県松本市
天上の上高地 〜下界の暑さを逃れて〜
 
暑い夏は涼しいところへ行くのに限る。
思いっきりリフレッシュをしに!
日常の喧騒を忘れて森林浴にどっぷりつかってみよう。

うだるような下界の夏を逃れるように上高地行きを決めた。十数年ぶりの上高地入りに気持ちはワクッとする。

車両乗り入れが制限され、平湯のあかんだな市営駐車場へ車を置いていくことにした。

すぐに、上高地行きのバスが来ていて、殆ど待たずして、しかも今までより早く上高地入りを果たすことが出来る。
平湯からは安房トンネルのおかげで30分ほどで上高地へ着いた。
この車両の乗り入れ制限は結果的にかなり有効とみた。
かつて見た渋滞が程なく解消され、しかも運転手を任されるお父さんたちにとっても、バス乗車中の30分の睡眠はかなり得がたい嬉しいものだ。

松本方面からは沢渡に駐車場があり、シャトルバスが同じように運行している。こちらもバスの乗車時間は30分ほどである。

釜トンネルを抜けると別世界が拡がる。
緑が繁り、空気も心なしか違って感じられる。

終点のバスセンターでバスを降りて、仰げばそこには穂高連峰が姿を現していた。途中、バスから焼岳の姿を見ることが出来る。

バスから降りて木漏れ日の中を歩くと気分が高揚してくる。
しばらく行くと河童橋が見えてくる。『あーー上高地だ!』そんな気分になってくる。

高山市あかんだな駐車場は860台収容できる。
梓川沿いの道より、穂高連峰を望む。



前日の雨の影響か、梓川の水量は深く、勢いよく流れていた。
河童橋
木立の中を歩く

木漏れ日の中に入り込むと温度がぐっと低くなり、実に気持ちがいい。もとより、明神池まで歩く事にしていたので、汗を掻くかと着替えを用意していたが無用のものとなってしまった。
鶯の谷渡りの声が絶えず聞こえる。

笹が腰の高さほど茂る中、歩道が確保され、木のチップが埋め込んである。

くまざさの中を歩く。右、ウッドチップ。
『さっすが、上高地!』


オオバコ
まさに森林浴、木の香りも気持ちいい。向こうから大きな荷物を背負った登山者に出会うかと思うと、お年寄りや子連れの若い夫婦達にも出会う。「こんにちは」と挨拶を交わす。皆、実に気軽にウォーキングを楽しんでいる。

ここではオオバコさえ、瑞々しく、街角で見るオオバコとずいぶん違って見える。

大自然の神秘。 そうは言っても、歩くスペース以外は手つかずの自然が拡がる。
ここでは木々は思い思いに拡がり、重なり、朽ち、自然のままに倒木も流木も梓川に転がり、それは自然のドラマを想像させる。
ここでは人は自然の一部になる。謙虚に雄大な自然を見せて戴く。
梓川の流木・倒木。

到る所で水が流れだし、川となり足元を流れている。澄んだ水に魚の姿がたやすく確認できる。水音も気持ちがいい。

穂高連峰が川向こうに姿を現すポイントで石に腰掛けてしばしの休憩を取ると、コムラサキが迎えてくれた。
雄と雌のつがいのコムラサキが石の周りで飛び交う。開いた羽がとても綺麗だ。

散策の途中で出会った、イワナ・コムラサキ・鴨
明神池までの道は、程よいウォーキングコースである。思ったほど疲れを感じずにすむのは、やはり森と水のマイナスイオンのなせる業か。

お弁当を広げて食べるのも良い。お茶を飲むのも良い。絵を書くのもいい。もちろん写真を撮るのも良い。日頃忘れがちな自分の時間を自然体で与えられる場所である。

明神池

木漏れ日の中を歩く。
明神橋まで左岸を歩いてきたので、明神池で休んだ後はそのまま右岸を戻る事にした。
来た時と違って道は板を渡した足場が連なる。

その下を流れる水の瀬音と小鳥のさえずりと風と木漏れ日のシンフォニーが実に心地よい。

往復2時間のウォ−キングはさほど疲れる事無く、日頃使わない身体の筋肉を刺激してくれた。久しぶりに長い時間を歩いた為、ほてった足を梓川の水で冷やしたら足の疲れも吹っ飛んでしまった。

梓川で疲れた足を冷やす。

河童橋からバスターミナルへと続く梓川沿いの道。
河童橋の袂には軽い食事やお土産を買うための売店がある。記念のお土産を買い、バスターミナルに戻る。新宿行きのバスが出ていたのには驚いた。
山のお天気は変わりやすい。売店から戻る頃、にわかに薄暗くなって雨がこぼれてきた。
上高地を散策される方は雨具が必需品である。

少し疲れた身体に、バスはまた嬉しい。釜トンネルを抜けると日常がひたひたと押し寄せて来るようだ。

こんな可愛い羊羹があった。「こんな可愛い羊羹があった!」
 
上高地は、登山者にとっては、槍ヶ岳や穂高の山々に通じるルートとして親しまれていますが、一般の者にとっては自然の美しい所というイメージがあっても、あまり身近な存在ではないようです。今回は軽いウォーキングルートを辿り、普段着で楽しめられる上高地を紹介してみました。暑い夏です。夏休み最良の避暑に上高地はいかがでしょう。日頃の運動不足解消に、気分転換に・・・リフレッシュ請け合いです♪ (絵無)

 

−上高地−
  長野県松本市安曇上高地に位置する。
  明治時代に近代登山が日本に入り、入山者が増えた。大正に至り、焼岳の噴火によって大正池ができた。
  大正から昭和にかけて、交通網が整備され、多くの人が訪れる景勝地へと認知されていった。
  現在は、昭和50年、平成8年と段階を経て、全面通年のマイカー規制が行われている。
−交通−
  松本方面から
    公共交通機関 :JR松本駅または新島々駅(松本電鉄)からバスまたはタクシー。
    マイカーの場合:沢渡からバスまたはタクシーを利用。
  高山方面から
    公共交通機関 :JR高山駅からバスまたはタクシー。
    マイカーの場合:平湯からバスまたはタクシーを利用。
−リンク−
   ・上高地公式サイト   ・上高地(たびネット信州)    
木の間より焼岳を望む。
変わった木の根。





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