シリーズ田舎探訪 奈良県奈良市
奈良の都の世界遺産
  修学旅行の目的地として人気の奈良。私も中学生のときに行った覚えがあります。でも、それっきり行っていないという方も多いのではないでしょうか。大人になってから改めて訪れてみると、当時とはまた違った感覚で新しい発見もあります。たまには昔を思い出して、大人の修学旅行に出掛けてみるのはいかがでしょうか。
 
 
東大寺大仏殿

東大寺大仏殿奈良といえば、まずは大仏様・・・ということで、東大寺大仏殿です。中学生のときは確か、京都から近鉄奈良線で来たと思いますが、今回は奈良市役所に車を停めて歩いてきました。この日は近く、行事があるということで、正面の道を通ることができませんでした。ということで八角燈籠も近くで見ることは出来ませんでしたが、いつもは通れない芝生の上からの眺めなどを楽しみました。
屋根の上に烏が群れていたんですが、かつて源平合戦の頃、重衡によってこの大仏殿が炎上したとき、天井裏に逃げ込んでいた多くの人々が焼け死んだという話を思い出しました。
大仏殿はその後も戦国時代に兵火にかかっており、現在の建物は江戸時代初期に再建されたものです。

香炉大仏殿は本来、「東大寺金堂」といい、また大仏さまは「盧遮那仏」といいます。東大寺の宗派はあまり知られていないのではないかと思いますが、南都六宗の一つ「華厳宗」です。
東大寺は教学といって仏教を教えることを目的としたお寺なので、基本的にお葬式も行ったりはしません。東大寺の僧侶が亡くなっても、東大寺の僧侶は葬儀を執り行わず、別のお寺で葬儀をしたりするそうです。

写真は香炉だと思いますが、邪鬼が3人?で支えています。邪鬼が何かを支えるといえば、 興福寺の天燈鬼・龍燈鬼というのが有名ですが、あちこちで色んなものを支えているようです。そういえば東寺では五重塔の屋根を支えてました。

広目天・増長天

東大寺の中には大仏以外にもさまざまな仏像が並んでいますが、その中に首が二つだけ置かれているものがありました。ちょうど光の加減で顔の彫りの陰影に迫力があって、これを見ていたら手塚治虫の『火の鳥』を思い出しました。
この像は江戸時代に諸仏再興のために作られていた像で、広目天と増長天だそうです。四天王のうち、この2像だけが未完成の首だけのまま大仏殿の片隅でにらみをきかせております。

 

柱くぐり柱くぐり・・・大仏の鼻の穴くぐりとも言うそうで、大仏様の鼻の穴と同じ大きさの穴だそうです。直径は約40センチだそうです。柱の穴をくぐるとご利益があるそうです。昔、くぐったような気がします。今回は、潜れる自信がなかったというよりも、混んでいたので遠慮してみました。本当ですよ・・・中学生当時より体重は10キロくらい増えてますが^^;
子どもに混じって、大人も挑戦してました。中には半分くらいまで入って、もう無理ともがいている人もいましたが、皆さん楽しそうでした。
大人になったからと遠慮せずに、是非、一度挑戦してみてください。
 
東大寺二月堂

東大寺二月堂
お水取りの行事で有名です。左の回廊から上がって、上の回廊を大きな松明を持って僧が駆け抜けていく場面が有名で、その松明の火の粉を浴びると1年間息災でいられるといいます。
私は残念ながら、一度も見たことはありません。一度、お水取りのメインの日に奈良に来ていながら、混雑するのがやっぱり嫌だなと思って、はじまる直前に京都に退散したことがあります。昔の自分はいつでもまた来れると思ってそういうチャンスを何度逃したかわかりません・・・。でも、見たいものはちゃんとその後で見に行ってますけどね。お水取りも近いうちに見に行きたいと思っています。

東大寺二月堂

二月堂からの眺め

ここは建物も素晴らしいですが、大仏殿や奈良市内が望める景色がとても素晴らしいです。この日は天気が不安定で、この時は曇ってましたが、雲の切れ間から差し込む光が甍に当たって、とても美しく、心の中が清らかになった感じがしました。

右は二月堂へ登る階段・・・よく見るといろいろな幾何学模様が刻まれてました。

二月堂階段

東大寺三月堂写真の建物は「東大寺三月堂」です。建物は小さく感じますが、ここに収められている仏像は国宝の不空絹索観音をはじめ秀逸です。仏像が好きな方は是非、訪れてみてください。入場料はちょっとかかりますが、ゆったりとした贅沢な時間が味わえます。なので、あまり混雑しているときはおすすめしません。

手前の鳥居は手向山八幡神社の鳥居です。明治の神仏分離の前までは手向山八幡神社は東大寺の鎮守八幡宮でもあり、切っても切れない関係でした。今、東大寺にある僧形八幡神坐像も、もともとは手向山八幡のご神体でした。

 
興福寺
興福寺 かつては今の奈良公園の敷地のほとんどは興福寺の敷地でした。それほどの寺領をもった大寺院だったにも関わらず、明治の廃仏毀釈のときにそのほとんどを失いました。
でも、私は奈良に来ると必ずここへ立ち寄ります。それは三重塔や五重塔も見たいのですが、何よりも私が最も好きな仏像の一つと言っていい、阿修羅像があるからです。
阿修羅像はその容姿もさることながら、顔立ちが素晴らしく、見ていてあきることがありません。
私はこの像の眉毛を見ると、世の中の矛盾に対する阿修羅の苦悩を見るような気がして、考えさせられます。
五重塔

左は興福寺五重塔です。興福寺はたびたび被災しており、現在の塔は室町時代の建築です。 この塔は日本で2番目に高いそうですが、白と黒のコントラストが美しく、好きな塔のひとつです。

右は北円堂。三重塔とともに鎌倉時代の建築で、被災の多い興福寺で最も古い年代の建物になります。
この日はとても不安定な天気でしたが、夕焼けの空をバックにとても存在感を感じました。

北円堂
 
春日大社
春日大社南門 春日大社は、藤原氏の氏神さまです。興福寺は藤原氏の氏寺であったので、両社寺は密接な関係がありました。
写真の南門は、現在は春日大社の正門となっていますが、以前は藤原氏以外の人たちが通る門であったそうです。
回廊には燈籠がそこかしこに釣ってあり、また参道にもたくさんの石燈籠が立ち並んでいます。万燈籠のときにはその燈籠に灯がともされ、幻想的な世界が広がります。
釣燈籠

水谷茶屋

東大寺から春日大社へと向かう道筋にある雰囲気のいいお茶屋さんで、わらび餅をいただきました。わらび餅はほどよい甘さで、疲れた体にもとても美味しかったです。

この水谷茶屋のまわりはもみじで囲まれていたので、紅葉の季節はまた一段と雰囲気がいいと思います。

わらび餅
 
編集後記
今回、奈良市を3年ぶりくらいに訪れました。最初に訪れたのは、中学生の頃で、国立博物館でシルクロード博をやっていたのを思い出します。歳がバレるなぁ・・・。そのときは東大寺と興福寺を見て猿沢池のほとりの宿に泊まりました。それから何度となく奈良を訪れてますが、来るたびに新たな発見があって同じところをめぐっていてもあきることがありません。そこが奈良の魅力というか歴史の深さなんですかね。今回も駆け足でめぐってみましたが、ここで紹介しきれないくらい色々と楽しいことや新しい発見がありました。皆さんも大人になってからでも学ぶことは多々ありますので、奈良をもういちど修学旅行してみるのもいいのではないでしょうか。

今回の特集は、ウィンズ事業部のスタッフとらさんです。
とらさんのプロフィール
今年の4月からウィンズ事業部で働いています。子供の頃から旅が好きで、色んなところを旅しています。だけど、飛行機は苦手なので、ほとんどが国内らしい・・・。そんなとらさんの日常や旅先の写真、グルメなどをつづった写真ブログ展開中です。 >>Winds!スタッフとらさんの写真ブログ 毎日更新中!!



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