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里山カレッジ

里山とはなにか?

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 大切にかたづけておいたのに、どこにかたづけたのか忘れてしまうことがある。そして、ある時ふと出てきたりすると、そしてそれが使い慣れたハサミだったりすると、今使っているものより妙に使いやすく、うれしかったりする・・・。

 「里山」とは、そういうものだ。
今の暮らしに不便を感じているわけでもなく、何か今と違う暮らしをしたいと思っているわけでもなければ、「里山」は置き忘れたハサミのように、新しい暮らしにとって変わられるのだろう。

里山と山里

「里山」という言葉が、最近普通に使われるようになった。ちょっと前までは「山里」という言葉のほうが一般的で、「里山」などという言葉は、農林業や環境問題に詳しい人だけが使う言葉だった。  普通に使われるようになった「里山」だが、「山里」と「里山」の違いをはっきり認識している人は少ない。
これを考えるには、その対立語を思い浮かべるとわかりやすい。「山里」に対立する言葉は「平野」とか「平地」であり、山林と田畑の広がる農村をひっくるめて表現したもので「山里」=「山と里」といってもいい。
 「山里」は、単に地理的特長を示しているにすぎないのだ。
 では、「里山」に対立する言葉は何か?答えは、「奥山」又は「深山」。
 昔の人たちは、人が入り込まない深い山奥のことを「奥山(おくやま)」と呼び、神の領域だと考えていた。死んだ人の魂が還るところ、神が棲むところ、もののけが棲むところだと考えたわけだ。  そのため「奥山」へ入る人は、修行や清めを目的とした修験者や山伏などの信仰者に限られていた。「奥山」は神の領域なのだ。 神の領域だとすることで、乱伐や乱獲から守られ、森は豊かな水源と動物たちの保護区として機能してきた。

里山の機能

 これに対して「里山」は人の領域だ。 農家や畑に隣接するコナラやクヌギなどの雑木林は、薪炭林(しんたんりん)と呼ばれ、薪や炭の原料を供給した。  また、雑木林の落ち葉は肥沃な腐葉土ををつくり、田畑に供給された。  その他、新築増築のための材木供給。きのこや山菜、木の実など季節の食材の供給など、田畑とあわせて里山は、人間の営みに不可欠な場所だった。  「里山」は、森林だけでなく伝統的な方法で自給を基礎に暮らす場合の生活エリア全体を「里山」と呼ばれている。だから、集落や耕地も、それが隣接する山と密接にかかわりながら存在する場合は「里山」と呼ばれる。

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