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里山とはなにか?

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  • 第1回 05/12/10 里山とは何か?

 重要なのは「里山」が「人の領域」だということだ。単に地理的特徴を示すだけでないのは言うに及ばず、「里山」は「手つかずの自然」ではないことだ。

 私たちは「自然保護」という言葉を受け入れたとき、「手つかずの自然」が貴重で、人の手が入った自然はあまり貴重ではないというような価値観を知らぬ間に受け入れていた。

 しかし今、限りある資源の中で「持続可能な社会」を形成していくために、私たちは「自然との関わり方」を問われている。

 手つかずの自然ではなく、まさしく「人の領域」で、どう自然と付き合うかが問われているわけだ。

 「里山」は、その答えを山ほど用意している。なぜなら、「里山」は人間と自然が長い年月をかけて形成した「合意」を基礎に成り立っているエリアだからだ。

 それは、縄文の昔から人間が自然に働きかけ、時には大きなしっぺ返しを受け、時には大きな恵みを授かりながら、「ここまでは自然を利用してもよい。ここからは自然破壊につながる。」と確認を続けてきたその集積の結果として成立しているからだ。それを「自然と人間の民主主義的関係」と呼びたい。

 シベリアや熱帯地域など、人間が住むことに困難を要するところでは、人間が自然に支配されている。これに対して都市化された平地は、人間が自然を支配している。

 しかし里山は支配・被支配の関係ではなく、人間の都合だけではうまくいかないが人間が住むことを自然が成り立つエリアだと位置づけることができる。

自然から見た里山

 しかし、「民主主義」というかぎり、自然が人間の営みに対してどういうリアクションをとってきたのかを見なければならない。大きな自然破壊を受けないかぎり、自然が人間の営みを無言で受け入れてきただけなら、民主主義的関係とは言いにくい。

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