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里山とはなにか?

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  • 第1回 05/12/10 里山とは何か?

 私たちには日本という国が、四季の季節の変化がはっきりしていて、季節の恵みが豊かな国だという認識がある。

 しかし、日本列島はヒマラヤ山脈に匹敵する大山脈の7合目〜8合目あたりに海水面があり、日本人のほとんどがそのあたりで、山にへばりつくように暮らしているともいえる。

 日本列島の山の高さは、日本海溝(水深7000m〜8000m)から測れば1万メートルを超える。

 これはエベレストよりも高く、海水面の位置を除けば、日本列島とヒマラヤ山脈は、ちょうど同じような規模と形をしている。これを河川で比べてみると、よりはっきりとそのことが分かる。

 ちなみに私たちのすぐそばを流れる長良川を例にとると、その水源は、標高8000メートルあたりにあり、水源から河口までの長さは約150キロメートル。10キロメートルを流れると標高が50メートルも下がる。

 こんな川は世界にあまり例がない。

 メコン川は、川の長さが1000キロメートルに対して水源の標高はたった100メートルほどで、セーヌ川は長さ700キロに対して水源の標高は500メートル。10キロメートル流れても標高は7メートルしか変わらない。

 世界の河川工学者から「日本の川は滝のようだ」と言われるのも無理はない。私たちは、ヒマラヤの7〜8合目の急峻な斜面に暮らしているのだ。

 ここに多様な生物層が形成された理由は、ほかならぬ人間の営みによる。

 薪炭林を維持するために人間は、適度に間伐し下草を刈って、そこが笹や低木で覆われてしまわない環境を作った。そのためカタクリやニリンソウ、ショウジョウバカマ、ヒトリシズカなど、たくさんの野草や山菜の宝庫ができ、そうした植物に依拠する昆虫や動物を養ってきた。

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