里山カレッジ
里山とはなにか?
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- 第1回 05/12/10 里山とは何か?
水田は、谷の水を温めて使うシステムを構築し、水田に水をはる前と後の2回、生き物たちに産卵の機会を提供してきた。
水をはる前には北方系のアキアカネ、アカガエルなどが繁殖し、水をはった後は南方系のゲンゴロウやタイコウチ、トノサマガエルなどの生き物を育ててきた。
そして、ヤマ(薪炭林)とノラ(畑地)と水辺(水路、溜池)とムラ(寺社林、屋敷林)がほどよく点在して、たくさんの動物たちの生活を支えてきた。
自然は人間の営みを利用して、多様な生物の楽園を創り上げてきた。
私たちの住む里山は、すでにその成り立ちから生き物たちとの「持続可能」な関係を前提に成立し、むしろそれを発展させるような営みが続けられてきたのだ。
里山民主主義
里山民主主義は、自然と人間の関係だけに言えることではない。
「有用物」を大地から得るという一番シンプルな「生産」という行為を中心に成り立っている里山には、「消費」ばかりを積み重ねる形で成り立っている都市生活とは違う人間関係が成立している。
都市のように交換可能な消費される労働力としての人間ではなく、限られた労働力で「有用物」を生産するために必要な人間関係、簡単に言えば、労働力が少ない分ひとりひとりが頼りにされる関係、どんな非力な人でもその能力が応分に「貢献」することを保証されている関係、それが里山の基本的な人間関係を形成している。
里山には、交換可能な商品として売り買いされている労働力になる前の人間関係が、今なお暮らしの主力を占めている。
使い慣れたハサミを永久に失ってしまう前に、これから『里山学』の模範を始めたいと思う。
里山college 第1回終了
山と川の学校代表
三島真