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発掘!絶品“けいちゃん” 〜奥美濃の伝統食“鶏ちゃん”を極める〜
けいちゃん”は男だ。
日常の暮らしよりも、趣味や嗜好に走って身を持ち崩す男の料理だ。
鶏肉の内臓を味噌漬けにしたものを、キャベツやタマネギでサッと炒めて食べる。ただそれだけの料理だ。ただそれだけの料理に“うんちく”を並べたてて遊ぶのは決まって男だ。
「肉は若鶏よりもヒネ肉の方が味がしっかりしていて甘い」「味噌は郡上の地味噌がいい」「ニンニクは入れすぎても少なすぎてもいけない」などとこだわりを語り始めると、それだけで酒がすすむ。
“けいちゃん”は、もともと保存食だから、アウトドアに向いている。渓流釣りを趣味にしている男たちが河原で暖を取りながらけいちゃんを焼く・・・。山歩きの男たちが採れたてキノコを放り込んでけいちゃんを焼く・・・。味噌とニンニクが焦げた香ばしい匂いが風に乗って男たちの鼻をくすぐると、無条件に食欲が倍増する。この至福のときを、知らない男は不幸だ。
“けいちゃん”は、岐阜県の奥美濃地方から南飛騨にかけて今でも普通に食べられている。しかし、岐阜県外では案外知られていない。「名物にうまいものなし」というが、けいちゃんだけは別だ。この情報社会の中で、こんなにうまいものがあまり知られていないということが奇跡だ。
ほんとうに旨い“けいちゃん”を伝授しよう。
こころして読むべし。
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